さくらのレンタルサーバーにWordPressを複数インストールするのメモです。
ツール・必要なもの
- レンタルサーバー(さくらのレンタルサーバー)
- ドメイン(ムームードメイン)
- サブドメイン(さくらのレンタルサーバー)
- PC用アプリケーション
- ffftp
- PuTTY
- Chome
手順
- ツール・必要なものの準備
- ツール
- サーバー
- ドメイン・サブドメイン
設定他
- ツールの入手
- WordPressのダウンロード
- tarファイルの展開
- DBの作成
- サーバーの設定
- ドメイン設定
- WordPressのインストール(DBの設定)
- WordPressの諸設定
利用するツール・アプリケーション
- windows10
- Google Chrome
- FFFTP v1.98g2(14/04/13)
- FFFTP http://www.forest.impress.co.jp/library/software/ffftp/
- PuTTY 0.60 ごった煮版 2007年8月6日版
- PuTTY http://yebisuya.dip.jp/DL/putty-0.60-JP_Y-2007-08-06.zip
- WordPressのバージョン wordpress-4.3-ja https://ja.wordpress.org/latest-ja.tar.gz
WordPressの推奨環境
- PHP バージョン 5.2.4 以上 (PHP 5.4 以上推奨)
- MySQL バージョン 5.0 以上 (MySQL 5.5 以上推奨)
ウェッブサーバー
- さくらのレンタルサーバー スタンダード 100GB http://www.sakura.ne.jp/standard.html
- PHP バージョン 5.4
- MySQL バージョン 5.5
インストールディレクトリ
- /home/hogehoge/wp1
- /home/USER/www/test01
- /home/USER/www/test02
ドメイン
サブドメイン さくらインターネットの60種類のサブドメインを使う
- test01.deko8.jp
- test02.deko8.jp
WordPressとマルチサイト
WordPressので複数のサイトを管理するにはマルチサイト機能が使えます。ひとつのサーバーに一つのWordPress、データベースで構築するものでテンプレートや画像と共通管理できるため、サイトの構築・管理を多数委託されている場合などに重宝します。
今回はデータベース、WordPress共に複数使いインストールを行います。狙いはいくつかのWordPressを同時に運用してプラグインやデザインを変えてみて良い物を選び出すためです。WordPressとデータベースをそれぞれ独立して使うので一方を削除してももう一方には影響を与えません。
ツールの入手
ウェブブラウザのGoogle Chromeは他のものでも問題ありません。IEまたはEdge、FFに置き換えてください。
- FFFTP 窓の杜から http://www.forest.impress.co.jp/library/software/ffftp/
- PuTTY 0.60 ごった煮版 http://yebisuya.dip.jp/DL/putty-0.60-JP_Y-2007-08-06.zip
ダウンロード後適当なフォルダに解凍します。
レンタルサーバーを用意する
今回はさくらのレンタルサーバーを使います。
- さくらのレンタルサーバー スタンダード 100GB http://www.sakura.ne.jp/standard.html
さくらのレンタルサーバーは以前から使っていたのでその継続利用ですが、お試し期間も無料で2週間あるので、構築や運用の確認には十分ではないでしょうか。プランはスタンダード、月額500円と初期費用1000円です。最初の1年間のコストは約500円x12ヶ月で6000円と初期費用の1000円で7000円です。ただし年間契約にすると少し割引になるようなので使ってみて感触がいい方は年間契約にすると良いと思います。
WordPressのインストール
sshでログインして、WordPress日本語のサイトから最新のデータをダウンロードします。
現在のワーキングディレクトリがどこなのか確認しましょう。
% pwd[enter]
/home/hogehoge
ユーザーとして割り当てられたディレクトリにいることが確認できました。
では、このディレクトリにファイルがあるか確認しましよう。
% ls[enter]
MailBox dead.letter sakura_pocket www
db ports sblo_files
2行目のwwwが通常のドキュメントルート・ディレクトリです。この下に移動します。
% cd www
% pwd[enter]
www
% ls[enter]
wp1 test1 test2
ワーキングディレクトリにWordPressをダウンロードします。
% wget –no-check-certificate https://ja.wordpress.org/wordpress-4.3-ja.tar.gz[enter]
% wget https://ja.wordpress.org/wordpress-4.3-ja.tar.gz[enter]
を実行すると以下のエラーが帰ってきます。
Unable to locally verify the issuer’s authority.
To connect to ja.wordpress.org insecurely, use `–no-check-certificate’.
対処としては最初に示したコマンド
% wget –no-check-certificate https://ja.wordpress.org/wordpress-4.3-ja.tar.gz[enter]
で実行します。すると
Saving to: ‘wordpress-4.3-ja.tar.gz’
100%[======================================>] 6,966,736 2.07MB/s in 3.2s
最後の2行が徐々に変更されてダウンロードが完了します。
ダウンロードされたファイルを展開し、展開されたか確認ます。
% tar xzf wordpress-4.3-ja.tar.gz[enter]
% ls[enter]
wordpress wordpress-4.3-ja.tar.gz
展開されていますね。
新しいドメインのドキュメントルートになるディレクトリを作成する
ftpクライアント(FFFTP)やsshクライアント(PuTTY)で接続しwww以下に
wp1、test01、test02を作成する。
まず現在のワーキングディレクトリがどこなのか確認しましょう。
% pwd[enter]
/home/hogehoge/www
現在のワーキングディレクトリは www です。www 以下にディレクトリやファイルが有るか確認します。
% ls[enter]
% wordpress wordpress-4.3-ja.tar.gz
wordpress は wordpress-4.3-ja.tar.gz を tarコマンドで展開したものです。これをwp1に名前を変更します。
% mv wordpress wp1[enter]
% ls[enter]
wordpress-4.3-ja.tar.gz wp1
先ほどの手順で展開、ディレクトリ名の変更を行います。
% tar xzf wordpress-4.3-ja.tar.gz[enter]
% mv wordpress test01
% tar xzf wordpress-4.3-ja.tar.gz[enter]
% mv wordpress test02
% ls[enter]
test01 test02 wprdpress wordpress-4.3-ja.tar.gz wp1
ディレクトリができました。
新しいドメインを用意する
ムームードメインで新しいドメインを取得しました。ここも以前から使っているので惰性です。kantan-blog.comはかん吉さんのわかったブログをお手本にわかりやすい日本語とブログを足して何かないかとひねり出した答えです。こんなに短いドメインが取れたことが一番びっくりしました。しかし、サイトの方針をどうするのかはよくわかりません。
ドメインの取得の方法はムームードメインのトップページからサポートをクリックしマニュアル(https://muumuu-domain.com/?mode=guide&state=about_order)を参照してください。
ネームサーバの設定は以下のページから
ネームサーバのセットアップ方法(GMOペパボ以外のサービス)
https://muumuu-domain.com/?mode=guide&state=ns_other
さくらのサポート情報 / ドメインを利用(他社で取得・管理のドメイン)
https://help.sakura.ad.jp/app/answers/detail/a_id/2205
具体的にはムームードメインにログインしてコントロールパネルのネームサーバ設定変更からネームサーバを設定するドメインを指定し以下のURLを設定します。
さくらインターネット指定ネームサーバ
プライマリネームサーバ |
ns1.dns.ne.jp |
210.188.224.9 |
セカンダリネームサーバ |
ns2.dns.ne.jp |
210.224.172.13 |
取得したドメインのドキュメントルートを設定する
左のメニュー – ドメイン設定 – ドメイン設定 から ドメインの管理画面を出す。
テキストエリアに取得したドメインを入力して
送信ボタンを押して完了
新しいドメインの追加ボタンからドメインの追加-項目メニューを出す。
- 他社で取得したドメインを移管せずに使う・属性型JPドメインを使う(さくら管理も含む)
サブドメインを用意する
複数のWordPressを同時に導入するために以降はサブドメインにして手続きを簡単にします。さくらのレンタルサーバーはサブドメインをつくって登録できるサービスを提供しているのでこれを利用します。利用できるのは2つまで。
会員メニュートップ - 契約情報 – 契約サービスの確認 – サーバ設定 からコントロールパネルに移動する。
左のメニュー – ドメイン設定 – ドメイン設定 から ドメインの管理画面を出す。
新しいドメインの追加ボタンからドメインの追加-項目メニューを出す。
3.さくらインターネットの60種類のサブドメインを使う。
ここで先ほど作成したwww以下に作成したディレクトリを指定する。
test01.deko8.jp /test01
test02.deko8.jp /test02
サブドメインを作成し1時間ほどDNSの浸透を待つ。
WordPress のインストール操作
ドメイン、サブドメインの作成と操作をした後数時間(実際は30分から1時間)待つとDNSの情報が浸透します。そこで、取得したドメイン、サブドメインにアクセスし最後のDBの情報をWordPressに渡しインストールは完了します。
ブラウザで取得したドメインにアクセスします。
http://www.test01.deko8.jp
WordPressにようこそ……、が表示されます。以下の設定ができているか、名前やパスワードを決めているか確認して下さい。
データベース名
データベースのユーザー名
データベースのパスワード
データベースのホスト
データベースの接頭辞(WordPressとデータベースが1対1の場合不要です)
サイトのタイトル
ユーザー名(この場合はtest01.deko8.jpの)
パスワードは自動で作成されるものを受け入れるか、決めておく
メールアドレス
以上を決めた上で「さあ、始めましょう!」ボタンをクリックしてください。
以下のデータベースとの接続設定を入力するページに移ります。
データベース名からテーブル接頭辞まで入力し「送信」をクリック。
入力したデータに間違いがなければ「この部分のインストールは完了しました。……」が表示されます。「インストールを実行」ボタンをクリックしてください。
インストールが成功すると「ようこそ」ページが表示され、必要情報の入力を促されます。それぞれ入力し最後に「WordPressをインストール」ボタンをクリックしてください。
インストールが成功すると「成功しました!」ページが表示されます。続いて「ログイン」ボタンを押してください。ユーザ名とパスワードを入力しログインボタンを押すとダッシュボードが表示されます。これでWordPressのインストールは完了しました。おつかれさまでした。