SIGMA dp0 Quattlo 2ヶ月使って感じたこと

SIGMAのカメラへの愛がすごすぎて全てが素晴らしい(と思える)

2015年の2月にラインナップ加えられることが正式に発表になったdp0でしたが発売時期が2015年夏頃としか伝わってこず気を揉みました。その後2015年7月に発売になった SIGMA dp0 Quattro を9月まで2ヶ月使って感じたことのまとめです。

予め挙げておきますが、この dp0 を持っていない方はすぐに手に入れましょう。シャッターを切る度に、このカメラの性能を知る毎に奇跡のカメラであることを感じます。いま手に入れないと次は無いかもしれません。そんなことにならないためにも、いますぐに買ってください。

誇らしげに掲げられた ULTRA WIDE

初めての SIGMA のデジタルカメラを dp0 から始めるのはどうかとも思ったのですが悪いことはないです。最高です。SIGMA の哲学を、山木社長を始め開発や製造や組立現場の人の自信と誇りを感じます。dp0 は空や風景が圧倒的に美しく撮影できます。街道の風景や建物は歪みの少ないレンズのお陰で躊躇せずにシャッターを切れます。

レーシングカーのようなデジタルカメラ

山木和人社長曰く「目的が特化した二人乗りのスポーツカー」とFoveonセンサーを例えました。それまでのdp Quattro シリーズはカメラとしてもロードスター的な存在だったと思います。ギリギリの大きさに抑えこむことでかろうじてコンパクトを名乗ることが許されてはずのカメラをdp0ではついに踏み越えてしまいました。性能のためなら鏡筒長を切り詰めることなど振り切るのです。車で例えるならレースカーです。F1やIRLのような走るためだけに設計された車と同じ臭いのする機械です。

SIGMA dp0 Quattro は撮るためだけに設計されているのを撮影の度にひしひしと感じます。高画質であるための最初のステップであるレンズ設計と撮像素子の開発、レンズと撮像素子、電子回路の配置、電子回路とソフトウエア、グリップを含むボディ形状、使用頻度の少ないフラッシュを排除する潔さ、明るい中でも見やすいLCDビューファインダー、レンズ交換を排除し組み立て精度を高める設計など使うほどに SIGMA のカメラに対する思いが染みてきます。

設計コンセプトがいい

イメージの再現にどこまでも応えうる懐の深い画像を提供すること。センサー、エンジン、レンズ、筐体などあらゆる要素をこの観点から徹底的に見直し、一から開発しなおしました。 開発コンセプト/ SIGMA dp0 Quattro スペシャルサイト

dp コンセプトにあるとおりですが高画質のために交換式のレンズ、フォーカルプレーンシャッター、ミラーユニットを廃しています。

交換式レンズには接合面の交差が必要です。交差がなければ工業製品としては成立しません。センサーと専用に開発した高性能単焦点レンズを「固定搭載」するコンセプトは初代DPによって世界で始めて SIGMA によってもたらされたものです。

交換式レンズにレンズシャッターではレンズごとにシャッターが必要になるため高コストになるためレンズシャッターは採用されません。フォーカルプレーンシャッターはレンズ交換式カメラには相性がいいのです。dpシリーズはレンズを固定搭載しているのでフォーカルプレーンシャッターは必要ありません。レンズシャッターは動く部品の重量が軽いため振動による悪影響も小さくなります。

ミラーユニットは正確なフレーミングとレンズを通ってきた光が結ぶ像を確認するために必要なものですが、撮影時のミラーの振動が画質へ悪影響を与えます。ミラーの動きを確保するためのスペースは単焦点レンズの設計に制約を与えます。電子ファインダーを採用することでミラーユニットを排しレンズ設計の自由度をあげています。

レンズがいい ディストーションゼロの快感

周辺部が歪まないというのは建物を撮影するときに特に気になる点です。画像周辺部の歪みの大きいレンズで撮影すると建物の角や建具の枠やタイルの目地などが円弧状に歪んで写ります。フレーム周辺に円弧状の歪んだものが来ると目立つために他のカメラでは意図的に外していました。dp0はこの歪みが小さいので気を使う点が一つ減りました。

周辺部の倍率色収差も1ピクセル以内ということで色ずれもほとんどありません。

山木社長は発表のたびに言及するのですが

やはり高解像度なセンサーを積んでいるカメラであれば、高解像度なレンズをやらないと意味がない。やりすぎと言われるかもしれないが、これからも レンズは古典物理の世界で生きているのでそんなに簡単には上がらないのだけれど、これからも高解像度なレンズを追及してゆきたいと思っている。

設計できることと実際に製作して販売するのは必ずしもイコールにならないのですが「設計に近いものができている、歩留まりもいい」国内生産に自社組み立てにこだわる SIGMA の強みです。

他のモデルに比べてもお買い得

開発担当者曰く「このまま通ると思っていませんでした」というほど奢られたレンズ、14mm /  F4 のこのレンズシステムには8群11枚のレンズが組みこまれ撮像素子へと光を導きます。ケチ臭い話で申し訳ありませんが6群8枚のdp2 Quattro と比べると3枚も多く、重量的にも90gも重い(鏡筒含む)のに同じ値段とは大変お買い得ですね。

レンズ鏡筒がいい

するすると回るレンズ鏡筒はグリップの刻まれた部分だけが回るのではなく鏡筒のほとんどが回ります。エンドがないので際限なく回ります。どんな構造になっているのかはよくわかりませんがガタツキがありません。気持ちいいです。

LCD ビューファインダーがいい

何がいいって LCD ビューファインダーのレンズが汚れないんですよ。メガネも汚れないのでかなり快適です。明るい屋外でもモニターの画像をきちんと確認できますし、眉の部分でカメラを支えられるのでカメラが保持が安定します。

フタもいいんです。アルミの削り出しに「太陽光を入れないで」ステッカーが付いています。これもまたカッコイイんですよ。レンズ鏡筒についでカッコイイところです。

LCD ビューファインダー、大きくて持ち歩きには邪魔ですが、撮影には必須です。

「コンパクト」は外してもいい

DP Merrill シリーズはコンパクトでいいんですよ。でも dp Quattro はコンパクトではないですね。Quattro でも dp1 , dp2 , dp3 まではかろうじてコンパクトですよ。でも、 dp0 は振り切りましたね。大柄のボディから長い鏡筒が生えてますから小さくないです。さらにLCDビューファインダーを付けるとこれだけで鞄がいっぱいなんですよ。有り体に言えばデジタル一眼レフよりも大きいんです。でもいいんです。絵はいいんですから。

背面の液晶モニターがギザギザする

液晶モニターが唯一のディスプレイなんですけどちょっとギザギザするするんですよね。直線を斜めに移すようなときになるあのギザギザ。104万ドットの EOS デジタルと比べたって dp0 は94万ドッドですからそんなに違いがあるとも思えないんですが、表示する前に何か別の処理をしているのでしょうか。でもいいんですよ。絵はいいんですから。

起動時間が長い

EOS 60D は電源を切ったりしません。基本的には電源は入れっぱなし、2日だろうと1週間だろうと入れっぱなしです。それは光学ファインダーがあるため、フォーカスや露出を決める瞬間以外はカメラは仕事をしていないからです。 dp0 では電子ファインダーということもあって何かを取るときには背面のディスプレイに絵が映らないことには撮影できません。dpシリーズは電源 OFF 状態からの起動は時間がかかりますね。1.5秒はかかります。それでもいいんですよ。絵は綺麗なんですから。

やっぱり電池の消耗が早い

ずいぶん省電力化したそうですけど、それでもやっぱり電池の消耗が早いですよね。省電力化も必要だと思いますけどもっと電池も大きくていいです。なんなら電池が4つか6つくらい入るグリップを誰か作ってくれませんかね。それとも液晶モニターを使わずに光学ファインダーで撮影するといいんでしょうか。

できれば無限遠固定フォーカスが欲しい

合焦にリミットモードがあるのですが近い側と遠い側は必ず違い値が選択されるのですね。風景や夜景を撮っているときは無限遠でいいように思いますがいかがなものでしょうか。できれば次のファームウエアのアップデートで盛り込んでもらえると嬉しいです。

電池ブタのフックはパチンと閉まって欲しい

電池の止めフックは良いです。でも電池ブタのフックはなぜパチンと押すだけでロックされないのでしょう。フタを押して所定の位置まで行ったらパチンと閉まって欲しいのですが何か理由があるのでしょうか。

メディアスロットのカバーが開け閉めし難い

USB 、レリーズ、 SD カードのカバーがネオプレンゴムのような素材で出来ているのですが、微妙に開け閉めし難いんですよ。結構頻繁に出し入れするのでフタは硬い素材のほうが好みです。

eye-fiを使えってことなのでしょうか。電池の消耗や読み出しの時間を考えるといまいち手を出しにくい感じもします。eye-fiに関してはあんまり評判が良くないというか。 SD のスロットは電池の位置がいいように思います。

今日のかんたんまとめ

かんたんにまとめると SIGMA dp0 はいいです。買いです。撮影して、写真を楽しんでください。画質は最高です。

そして山木社長の「 youtube 変態カメラ」プレゼンや SIGMA dp0 Quattro スペシャルサイトを楽しんでください。社長を始め開発陣が捨て身でこのdp0に掛けた思いが伝わってきます。いろいろやりすぎていて大丈夫なの?と心配になります。

いろいろ至らない部分もありますが Canon と比べたってずいぶんと頑張っていると思います。そういうところも含めて dp0 は全てがいいカメラです。

カメラ選びの基準 あなたが撮りたいモノ、シーンをイメージする

あなたが撮りたいもの、撮りたいシーンをイメージしましょう。何を撮るのか、写真をどんな用途に使うのかで使うカメラの方向性がわかります。

動かない・動きの少ないもの(背面のモニターで撮影範囲決めるられる被写体)

散歩・旅行先のスナップ

毎日の散歩で訪れる公園や路地、町並みや風景、雪景色や花の盛り・紅葉などの四季の変化、朝晩の空模様といった散歩の途中で撮影するスナップ写真として残すと日々の生活がいきいきと色づいてきます。旅先で訪れる風景や思い出を写真に残すことで、後日思い出をよみがえらせることも、家族や友人とその時の感動を共有することができます。

料理

日々の食事やお菓子作り、パンやサンドイッチ、休日のバーベキューや花見のお重・芋煮会など料理やお菓子と共に家族や仲間の表情を写真で残します。

植物・花

花は特に写真との相性のいい被写体です。手塩にかけた庭の草花の盛期を、公園や自社の境内に咲く桜や梅、紫陽花、竹林を。

風景

山岳や海辺へ広大な風景を体験しに旅行に行くのでしたら写真を撮ることでさらに深く楽しむことができます。昼間のクリアな風景に加え、日の出・日の入り前や直後のマジックアワーをみすみす逃すことはありません。

夜景・星空・花火

三脚を撮影のお供に加えられるのであれば夜の撮影は目に見えるもの以上の世界を写真で得ることができます。夕景と町並みやスカイラインの曲線、暗闇に浮かび上がる町並み、青く輝く星空、無数の糸をひく花火の閃光。

動くもの(動きが速くファインダーでないと追えない被写体)

昆虫

身近にあって変わった形をしていることから昆虫は被写体としてはよく選ばれます。小さく動きが速いため特殊な機材と技術が必要ですが鮮やかな色や他の動物では見ることのできない造形が面白い世界です。

こども・家族・ペット

最も身近な被写体ですが身近であるがゆえに意識して撮影していないと記念写真ばかりになりがちです。コミュニケーションを取りながら、次の動きに合わせ撮影することで記念写真では得られない表情を残すことができます。

動物(野鳥、猿、鹿、リス)

野鳥は特に被写体に選ばれることの多い動物です。躍動感のある動物と背景となる自然の組み合わせを撮影することは釣りや狩りと同じ工夫や苦労がありますが、その分喜びが大きいの鳥や動物の撮影の特徴です。

スポーツ・発表会(運動会、部活)

幼稚園の運動会・発表会から小学校中学校の運動会、競技会に始まり各競技のジュニア大会、中体連、高体連、国体など多くの方が楽しまれるスポーツですが写真撮影を楽しまれる方はビデオ撮影に比べると少なくなりました。そのためよく撮れた写真は重宝される傾向にあります。

鉄道・飛行機・モータースポーツ

機械と人間の関わりを表現するモータースポーツは特に男性に人気の被写体です。露出や構図を極める風景写真であり、流し撮りを多用するスポーツフォトでもあります。

撮影シーン

いつでも撮影したい

どんな時でも撮影したい。特別なカメラでなくてもいいし、難しい設定は特にしなくてもいい。

シャッターチャンスを逃したくない

思いついた時にはすぐに撮影を始めたい。電源は常に入っていて欲しいしカメラは手の届くところに置いておきたい。合焦の時間もシャッターラグも短いほうがいい。

重い機材を持って歩きたくはない

ある程度高画質の写真は撮影したいけど、重い機材を持って歩きたくはない。じっくり構図や露出を変えて撮影するのでシャッターチャンスにはあまりうるさくない。

写真の利用シーン

SNSへの投稿、写真データの共有

すぐにSNSで写真を共有したい。いち早くデータや情報を共有したい。

ブログやホームページの素材

構図や露出を追求していい写真が撮りたい。繰り返し使うことになるので撮影後の編集もしたい。

写真のアルバムの作成

入学から卒業までの学校生活や結婚式、家族の一年ごとの行事をまとめアルバムにします。日常では感じなかったことでもアルバムを編集するときには一枚ごとの写真の撮影シーンを思い出すことができます。また、こどもの独立や結婚の時にはアルバムを送ることができます。